目的に合わせた投稿を作成する
「経営者のSNS活用法」セミナーでお伝えした内容をもとに、一つずつ解説をいたしますので投稿作成時に活用ください。

経営者の発信で目的としたいのは「認知、営業、採用」の3軸です。
各投稿ごとに何を目的として投稿するのか、投稿後の反応が思惑通りになった/ならなかったのは何処がポイントだったか、うまくいった事例を派生できないか、など「目的のための仮説」のある/なしで投稿の精度は日に日に差が出てきます。
例え偶然伸びた投稿を作れたとしても、目的のための仮説がないものは単発で終わってしまうため、中長期的な視点で運用するうえでは小さなロスの積み重ねが想像以上に大きな差にもなりかねません。しっかり目的を決めた投稿を心がけていきましょう。
認知
認知をとる投稿は、「専門的な知識を発信する」ことでの便利なアカウントを目指す場合と、「考え方を伝える」ことでの属人性を目指す場合の2種類があります。
<専門知識の発信>
〇〇と言えば△△さんと第一想起されるぐらいの認知を狙います。決して突出した専門性がマストなわけではなく、【メジャーなジャンル✖️ニッチな解決策】の組み合わせで差別化が可能です。




専門的な知識が溢れるSNS発信のなかで、第一想起されるには「圧倒的な情報量の提供」もしくは「単純接触効果を狙う情報量」が効果的です。忙しい経営者の皆さんには、一つのジャンルに絞り過去の投稿をつなげて発信する「ツリー型」の投稿をおすすめしています。
<考え方を伝える>
書籍やネットで眼にすることがある内容や言葉で、経営者の経験から滲み出る”言葉のかけら”は、他経営者からは「共感」もしくは「意見」をもらい、社員や学生からは「憧れ」と「学びへの感謝」などの反応をえられます。その繰り返しにより、多くの人との交流がうまれ、人から人へ認知が拡大していきます。


営業
営業の目的は、自社の商品/サービスが顧客の”理想の未来”を叶える確率が高いことをいかに伝えられるかです。
ここで重要な2つのことが<実績>と<顧客の声>です。
<実績を伝える>
売上実績だけでなく、取引先の大きさ/数、継続している年数、ネットワークなど企業としての実績は、多数あるので表現次第で何度でも使える鉄板ネタになります。


<顧客の声>
Xの強みである属人的な拡散との相性がよく、顧客の声をさらに自分で引用ポストで広げる二次利用も可能です。リアルな顧客の声が並んだタイムラインは営業にとって大きな決め手となる安心を与えられます。


採用
ホームページと同じように、企業の理念や働く環境を調べるために「経営者のSNS発信」をリサーチする求職者は年々増えています。情報過多な今、企業が人を選ぶ時代ではなく、多数の選択肢から選ばれる時代です。
選ばれる企業のポイントは、経営者の理念や会社の展望、ミッション、ビジョンに対して働く社員の雰囲気など、ホームページだけでは確認できない想いやストーリーなどを、経営者から直接話を聞けるSNSが何よりも決め手になります。<自社の雰囲気>や<経営者の哲学>、そして<今後の展望>
<自社の雰囲気>
言葉で社員への想いを語るだけではなく、実際に社員たちの表情や働く雰囲気を画像で投稿することで、自社の魅力をさらに印象的に感じてもらえます。


<経営者の哲学>
ホームページの代表挨拶だけでは伝えることができない日々の心情変化や、これまで大切にしてきた価値観、経験からくる哲学や理念、これらの経営者の哲学に日々触れられることで憧れや共感による採用へと繋がります。


<今後の展望>
大きな目標や夢に挑戦し続ける経営者の言動は、自然と周りを巻き込み、応援され、賛同され、参画を希望する人を増やしていきます。これはSNSの発信としては最も強い「プロセスエコノミー=ミッション達成までの過程を発信していく」です。ミッションの難易度が高ければ高いほど、この物語は見る人を魅了し、仲間を増やす大きなきっかけとなります。


まとめ
経営者の発信は、実際のエンゲージメント(反応)以上に見ている人に活力や希望、共感を生んでいます。発信の目的を明確にし、読み手の想いを仮説立てして内容を磨いていけば、それまで反応をしていなかった人たちを自然と巻き込み、活動を支援するファンや仲間に変えてくれます。
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